正体はどこにある?筋肉痛について!

健康に気を使って、あるいはなにかしらのスポーツに興味があって運動をされる方、多いと思います。実際、運動をよくしていると年齢による衰えも軽減できますし、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いことがわかっています。

また普段から運動することによって、例えばアキレス腱の断裂、ギックリ腰、関節痛など身体に影響を及ぼす疾患にはかかりにくくなることも大きなメリットの一つです。その理由は筋肉というもの自体が動かしていなければ伸縮性が悪くなり、また筋肉量も落ちていくという特徴を持っているからです。

しかし、そんなメリットだらけの運動も普段、全く運動をしていないという方にとってはいきなり始めるのが億劫であったり、開始した時はつらくなれるまでが大変、そして今回のテーマでもある筋肉痛に悩まされてしまうことがしばしばあります。

今回はそんな筋肉痛について色々と確認していきたいと思います。

筋肉痛の正体とは?

筋肉痛というのはもちろん市民権を得ている言葉ですし、どなたにも一度は経験があるものだと思います。ですが、筋肉痛の正体は?と聞かれると答えられる方は少ないでしょう。

それではまずは筋肉という組織について解説していきたいと思いますが、筋肉というのは細い筋線維が集まってできており、この筋線維の束を動かすことで私たちは身体を動かしたり、血液を身体に巡らせたりといった事ができています。

またその他にも筋肉という組織は身体の体温を作っているという機能やグリコーゲンと呼ばれる身体を動かすために欠かせない糖質の保管庫でもあるなど、色々な役割を担っています。話を戻して筋肉痛についてですが、その筋肉をずっと動かしていない状態で激しい運動をすると筋肉に微細な傷がついていき、それでもなお続けると筋肉の断裂などが起こるようになります。

ではその傷ついた筋線維が痛みを出しているかというと、実はそうではありません。筋肉にはほとんど痛覚がありませんから、筋肉そのものではなく、筋肉を治癒する過程で痛みが発生しているのです。

筋肉をなおすために身体は患部へ血液中の白血球を集め、その過程で刺激物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)などを発生させます。そしてそこから炎症が起きて筋肉を包んでいる膜(筋膜)を刺激することで私たちは痛みを感じるというのが正しい認識です。

筋肉痛を予防するには?

先のように筋肉痛は筋肉を治す過程で痛みを発生させるわけなので、筋肉痛を起こさない為には筋肉を傷つけないことが肝要で、それを防ぐにはやはり「日常的に運動」することが欠かせません。

冒頭にもあるように日常から運動していれば筋肉は伸縮性を維持し、よほど激しい運動をしなければ筋肉痛が訪れることはないでしょう。しかし、普段から運動するといっても務めている方にとっては時間の捻出が出来ない。などの問題もあるかと思います。

その際は、運動前後の準備運動とクールダウンをキチンと行うようにすると疲労物質や刺激物質を体外に排出してくれますので、お勧めします。

まとめ

今回は誰でも知っているけれど、なかなか説明が難しい筋肉痛について記事を書いてまいりました。文中にもあるように筋肉痛の正体というのは患部を治療するために行わる治癒作業の一環であり、身体が痛みを発出する理由は患部を治療するために、あまり動いて欲しくないからです。

ですから痛みが出てしまう前に予防できるように身体のケアをキチンとして身体をいたわりながら楽しく運動できるようにしましょう。それでは本文の最後に筋肉痛がおこった時や予防方法についてもう少し詳しく書いてある情報を引用して終わりたいと思います。

筋肉痛のときに運動はしていいの?

筋肉を伸ばしてみて痛いかどうかが、ひとつの判断基準になります。痛みを感じる場合は、筋繊維がダメージを受けている状態で、無理をすると肉離れを起こす可能性があります。ストレッチをしたときに違和感があったら、無理に動かさず安静にして様子をみましょう。

(中略)

筋肉痛を予防するために

筋肉痛は、普段使わない筋肉を急に動かしたときに起こりやすくなります。使わない筋繊維は少しずつ細くなり、毛細血管が閉じてしまうためです。普段から全身を動かす有酸素運動を取り入れて血流をよくし、毛細血管のすみずみまで酸素や栄養を届けるよう心がけましょう。

また急に激しい運動をすると筋肉に負荷がかかって、筋肉を損傷しやすくなります。運動前は反動をつけながらからだを伸ばす「動的ストレッチ」を行い、柔軟性を高めましょう。ラジオ体操をするのもおすすめです。運動後は反動をつけずにゆっくりと伸ばす「静的ストレッチ」を行い、筋肉の緊張を緩めます。

引用:痛みWITH

筋肉痛

Posted by harelife