肉離れとは?起こった場合にできる応急処置は?

スポーツ中、急なダッシュやジャンプからの着地の際に突然起こる、足の痛みと内出血。これは一般に「肉離れ」と呼ばれる症状で、正式名称を「筋挫傷」と言います。名前は有名ですから、どなたもご存じだと思いますが、若い時分ではよほどの負荷が与えられない限り起こりません。

よくある事例としてはある程度の年齢に差し掛かり、普段は運動していないような方が、一念発起してスポーツを始めたり、若い時の気持ちで準備運動もなにもせずにいきなり激しい運動をしようとした際に起こることが多いです。

肉離れはなってしまうのは一瞬ですが、治すには長い時間が必要になってしまいますので、生活の質を下げないためにも本文を読んで予防に努めましょう。それでは記事を始めてまいります。

肉離れとは?

その名の通り筋肉が挫傷した状態のことですが、具体的には筋肉を構成する筋繊維や筋膜が着れてしまった「筋断裂」という状態で、多くの場合筋肉の一部が部分的に断裂しています。軽度の場合は安静にしていれば数週間から3ヵ月以内には改善しますが、筋肉が完全に断裂してしまっている重度の場合、応急処置をしてからすぐに専門家に見てもらう必要があるでしょう。

肉離れが起こりやすいのはハムストリングスや大腿四頭筋などの太もも、あるいは腓腹筋と呼ばれるふくらはぎの筋肉で、前述の通り急なダッシュやジャンプなど、筋肉が強く収縮した直後に逆に強く引き伸ばされるような力が加わったときに起こります。強いけん引力に耐え切れず、切れてしまうというわけです。従って筋肉の柔軟性が低下している状態で急激な運動を行ったり、そうでなくてもしっかりと準備運動をせずに激しいスポーツを行ったりすると、発症しやすいと言われています。

肉離れの応急処置

いずれにしても肉離れを起こしてしまったなら、素早く応急処置をすることで悪化を防ぐ必要があります。体のどの部位に発症したかに関わらず、基本となるのは「安静(Rest)」→「冷却(Ice)」→「圧迫(Compression)」→「挙上(Elevation)」の4ステップ。これは肉離れだけでなく捻挫や打撲などにも適用される応急処置で、それぞれの頭文字を取って「RICE処置」とも言われています。

まず肉離れが起こったなら、無理に動かさず患部を安静にします。断裂により炎症を起こしているため、濡れたタオルなどでアイシングを行いますが、冷やしすぎると筋肉が硬くなって血行が悪くなってしまうため、15分ほど冷やしたら一旦やめ、また痛みが出てきたなら冷やす、を繰り返すようにしましょう。

次に、あるいはアイシングと同時に、患部を圧迫します。これは手で行っても良いですし、テーピングや包帯をアイシングと一緒に患部に強めに巻き付ける、という方法でもOK。ただしこれも圧迫が強すぎると血流を完全に遮ってしまう恐れがあるため、注意が必要です。

最後に、あるいは処置中も、クッションや椅子などを使って足を高く上げた姿勢をとり、患部を心臓より高い位置にしておきます。これは腫れの悪化を抑えたり痛みを和らげたりするためで、できればこの姿勢のまま専門施設まで移動するのがベスト。それができない場合でも、患部に体重をかけないよう注意して移動してください。

まとめ

今回は名前を一度は聞いたことがある肉離れについて記事を書いてまいりました。筋肉という組織は言ってみれば代謝によって新しくも古くも出来るゴムのようなものです。長年使用していなければ劣化したゴムのように切れやすくなりますし、日ごろから動かしていれば多少の無理をしてもやすやすと切れることはありません。

気持ちはいつまでも若々しく、というのは長生きする上でとても大切ですが、筋肉は心で強くなれるわけではありませんから、運動する前には準備運動をキチンとする、日ごろから少しずつ動かす、ということは常に意識しましょう。それでは本文の最後に肉離れを予防する為に大切なことを引用しておきます。

肉離れの前兆とは?

肉離れとは、筋肉が強く収縮したときに、筋繊維や筋膜の一部が損傷したり断裂したりする状態です。

(中略)

太ももやふくらはぎの筋肉は、肉離れが起こりやすい箇所です。肉離れが起こる前兆として、筋肉が硬くなってこわばった感じがしたり、太ももに違和感を覚えたりするケースが多くみられます。

筋肉が硬直し柔軟性を失った状態で運動を始めると、急な動きに耐えきれず、肉離れになりやすくなります。運動前にいつもよりからだを動かしづらいと感じたら、普段よりもしっかりウォーミングアップを行い、筋肉を温めてコリをほぐしておきましょう。

肉離れ予防に役立つストレッチ法

ウォーミングアップ不足は、肉離れが起こる原因のひとつです。逆に言えば、入念な準備が予防につながります。簡単なストレッチでしなやかな筋肉をつくりましょう。

太もも前面のストレッチ

背筋を伸ばして立つ

片ひざを曲げてかかとをお尻につける

太もも前面の伸びを感じるところでキープ

太もも裏面のストレッチ

片足を椅子の上に伸ばす

足首をそらして、上半身を前屈する

太もも裏面の伸びを意識し、姿勢を保つ

背中を丸めないように注意

引用:痛みWITH

 

肉離れ

Posted by harelife