現代病?誰にでも起こるつらい肩こり!

 

恐らく中学生以上の方であれば肩こりを経験したことがない、という方は非常に少ないと思います。特に昨今では小学生でも外で遊ぶことが減り、ゲームパソコンで動画をみるといった遊びが主流になっていると聞きますから、早い人では小学生の頃から肩こりに悩んでいるというお子さんもいることでしょう。

肩こりには様々な症状がありますが、首から背中の上部、肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛みや圧迫感、違和感、重苦しさ、不快感などをひとくくりにして肩こり(肩が張る)といいます。あるいはその範囲が広くなり首にも同様の痛みを感じたり、さらには背中・腰にまで張りが広がっているという方もいらっしゃいます。

いずれにしても不快な症状ではあることは間違いなく、あなたの身体で不調を感じる箇所はありますか?という質問に対して肩こり・腰痛と答えた人は約8割に上るというデータもありますので、国民病という言い方も出来ます。

この肩こりは様々な要因でおこるわけですが、単純な疲労ではなく、症状が異常に長い場合は疲労以外の疾患が関わっていることもありますので、長い肩こりにお悩みの方は一度、専門家に相談してみましょう。それでは記事を始めてまいります。

肩こりって実際はなに?

冒頭のように様々な要因がありますが、一般的に肩こりは肩の周りの筋肉が疲労して緊張が高まった状態や、筋肉の血行が悪くなることで起こります。首や肩の周辺には20種類以上の筋肉があり、複雑な構造をしていますし、肩回りでは体重の一割ともいわれる重たい頭部とやはり体重の一割に相当する両腕を支えている為、猫背や巻き肩、ストレートネック、あるいはパソコンを扱う姿勢が悪かったりすることで起こります。

その他にも長時間にわたる車の運転や、重い荷物や上着、高すぎるまくらなどの物理的要因、緊張、肉体的、精神的ストレス、自律神経の乱れ、あるいは四十肩・五十肩といった加齢によっておこる疾患でも発症することがあります。

あるいは一見すると関係がないように見える、女性に多いO脚やX脚変形性膝関節症などを始めとする膝の疾患、他にも土踏まずが無くなってしまう偏平足などによって身体のバランスが崩れ、先のように重たい頭部の重量が背骨ではなく背中にかかるようになって起こることも考えられます。

つまり、単純な筋肉疲労だけでなく身体で起こっている不調には肩こりを引き起こす可能性があるということですね。

肩こりを改善するには?

前述の通り、肩こりは色々な原因によっておこりますので、これをしておけば肩こりにならない!というものを上げることはできません。結局のところ、出来れば専門家に施術を行ってもらった後、日常生活などの姿勢を改め、そして何よりも運動不足の方は日常に運動を取り入れることが改善への第一歩だと思います。

しかしそれでもまずはセルフケアから始めたいという方にはまずは長時間同じ姿勢でいない、パソコンやスマホのディスプレイを長時間見つめないといったことで症状の改善がみられると思います。

例えばすでに原因の章でもご紹介したように肩こりは主に肩回りの筋肉疲労による血流の悪化で起こる場合が多く、これの原因になっているのが同じ姿勢をずっと続けることだからです。

私たちの身体を動かす筋肉は疲労が重なることで硬直していき、それによって血流の悪化が発生してしまいますが、一時間に一度、立ち上がったり簡単なストレッチを行うことで疲労がたまり難くなりますし、身体全体の血流改善にもつながります。

あるいはディスプレイを長く見続けることは眼精疲労を生み出してしまいます。よく眼精疲労が起こると肩こりも起こる、といわれていますが、この二つに因果関係があるかは実は定かになっていません。しかし、事実、眼精疲労が起こると眼球の奥にある筋肉が疲労していきますし、肩こりも起こしやすくなってしまいますが、先のように一時間に一度、休憩やストレッチを挟むことでこの眼精疲労も起こしずらくなるので、おすすめというわけです。

本日のまとめ

今回は現代人を悩ませる肩こりについて記事を書いてまいりました。前述のように肩こりは多くの原因によって起こっていて、その改善は容易ではないかもしれません。

また肩こりは単純に痛みを感じるだけでなく、ずっと同様の状態で痛みを我慢し続け、なにも改善せずに放置しておくと脳への血流が悪くなり、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴りといった症状に発展したり、痛みを常に感じている状態では心身ともに健康とは言えず、イライラしてしまうことで痛みがストレスになり、不眠症や自律神経失調症の引き金になってしまうことにもなりかねません。

仕事・家事・育児などに追われる世代に皆様では、なかなか長い休息を取ることは難しいかもしれませんが、一週間に一度は自分の身体をケアしてあげる時間ができるといいですね。

肩こり

Posted by harelife