集中しすぎると姿勢が悪くなる!?巻き肩!!

 

スマホを使う人口は日本で7000万人を超えているといわれています。日本の人口が現在、1億2500万人ほどですから、およそ56%の方々はスマホを使用している計算です。またその中にはスマホから片時も手を放さずに使用している方もいて、スマホが原因と思われる不調も多くなっています。

もちろん、スマートフォンやパソコンが大変、有益な存在であるのはこれだけの皆さんが使用されていることで証明されていますが、それだけ重要なものであるがために、様々なアプリケーションが登場して、さらにスマホにのめり込むために不調を訴える方がいるのも事実です。

例えばスマホ画面を見続けることによって起こる瞳の疲、これは眼精疲労と呼ばれたり、あるいはスマホだけでなくパソコン画面やテレビを見ることによって起こるテクノストレスという呼び方もされています。

他にも精神的な不調であればスマホがないと落ち着かないスマホ依存症やスマホ画面をスライドさせるために使用する親指に腱鞘炎(ドルゲバン病)が現れたりもします。そんなスマホによる不調の中でも、今回はスマホ画面をのぞき込むことによって起こる悪姿勢の一つ、巻き肩について記事を書いていこうと思います。それでは始めてまいります。

巻き肩ってどんな状態?

名前からもおわかりいただけるようにこの疾患は肩が胸の方に巻き込むようになってしまっている悪姿勢の一つです。主な原因はスマホやパソコンの画面に集中すると知らず知らずのうちに前傾姿勢になってしまい、その状態が長く続くとそのまま固まってしまい、様々な不調を生み出します。

この巻き肩について少し具体的に説明しているサイトがありますので、文言を引用してみたいと思います。

「巻き肩だと、肩や首周りの筋肉が引き伸ばされます。すると、筋肉の中の血管も細く引き伸ばされるために、血流が悪くなり、肩こりや首の痛み、頭痛が生じるのです」

また、巻き肩があると、背中が丸まって、あごが前に出てしまいます。このような悪い姿勢は「老け見え」の大きな要因。では、なぜ巻き肩になるのでしょうか?

「ふつうは、自然に立つと、手のひらは太もも側を向きます。でも、細かな作業やパソコン操作などを続けると手のひらが下向きになりやすいもの。つまり、立ったときは後ろを向いている人が多いのです。すると、手首から肘、肩へと、内向きの回転がかかってかたまり、巻き肩になってしまうのです」

引用:FASION BOX

引用にもあるように首の血管が引き延ばされることで起こる血流の悪化は慢性的な肩こりや首の痛みを生み出すだけでなく姿勢が悪くなることで様々な症状を生み出します。その点については次章で確認していきましょう。

巻き肩の症状は?

前章にもあるように代表的な巻き肩の症状は首のコリとそれによる痛みがあるわけですが、その他にも首が内巻きになることによって内臓が圧迫されてしまうことも一つの症状といえます。

肺は口や鼻から入った酸素を肺胞で取り込み、全身へ送る機能がありますが、この時、肺が圧迫されていると十分に膨らむことができず、全身の酸素量が不足し、その結果、脳に行くはずの酸素も不足していきます。

するとキチンと身体に酸素を取り込むことが困難になり、脳への酸素量が減少していくことで、仕事や勉強などをする際に集中力が続かなくなってしまったり、頭痛、寝起きが悪い、疲れやすくなる、物忘れがひどくなる、などといった症状が現れるようになります。

あるいはやはり見た目の悪さもあげることが出来ます。見た目だけで見ると猫背と巻き肩は同じように見えますが、人は第一印象によってその後の関係性が決まってしまうというように、うつむいた姿勢は暗く地味な印象を相手に与えてしまうだけでなく、それによって仕事が出来なさそう、コミュニケーション能力が低そうなど、いわれのないイメージを持たれてしまうこともありますので、十分注意したいですね。

本日のまとめ

今回はスマホやパソコンの画面を注視することで起こる悪姿勢の一つ、巻き肩について記事を書いてまいりました。文中にもあるようにこの姿勢は肩こりを始めとする様々な症状を引き起こします。

また、巻き肩に限らずスマホやパソコンの長時間使用は腰痛の原因になったり、眼精疲労は自律神経の乱れを生み出して、不眠症やうつ病の原因になったりもします。仕事柄、それらを手放すことが出来ないという方も多いと思いますが、ご自身に起こっている肩こりや腰痛、あるいは自立神経の乱れによるストレス、内臓不全、食欲低下、やる気が出ない、などの症状を理解することは生活の質を上げるためにはとても大切なことです。

特に精神的な疾患は肉体の問題よりも根が深く、一度かかってしまうとなかなか元に戻るものが難しいですから、軽度のうちに改善できるようにしましょう。巻き肩や猫背などの悪姿勢による肩こりはもちろん、身体の痛みや不調があればお気軽に当院までご相談ください。

巻き肩

Posted by harelife