猫背は整体で治る?猫背の種類と施術内容

日本人に特に多いと言われる悪姿勢、猫背。猫が背中を丸めて座っているときの様子によく似た姿勢であることからこの名が付けられましたが、一言で猫背と言っても原因となっている骨格上の問題によって幾つかの種類に分けられます。

今回の記事では猫背のいろいろな種類を紹介してから、整体による猫背の改善方法などについても触れていきたいと思います。猫背の原因の多くは日常生活における姿勢や運動不足など上げられますが、その他にも精神的に落ち込んでいたり、ネガティブな思考を繰り返す、などが原因になったりもします。

また猫背は腰痛や肩こりの大きな原因にもなりますから、ショーウィンドウに移ったとき、あるいは周りの方に指摘されたときなどはなるべく真摯に受け止め、早期発見・早期改善できるように努力しましょう。それでは記事を始めてまいります。

猫背の種類

1つは、頸椎の問題。人の背骨は本来首から腰に掛けて緩やかなS字カーブを描いているため、頸椎部分はこの「S」の頭の部分のような曲線を描いているべきなのですが、長時間のスマホやパソコン操作などで慢性的に首が前のめりの状態になると、「ストレートネック」と呼ばれる頸椎がまっすぐ前傾している状態になってしまいます。この状態ではそのまま背中全体がゆるい「C」の字を描くことになるため、猫背になってしまうのです。

もう1つは腰椎部分の過剰な反り、いわゆる「反り腰」の状態で、そのままでは後ろに倒れてしまうため体は無意識にバランスを取ろうとして、胸椎と首を前方に傾けさせることで猫背になります。これは特にヒールの高い靴を履いている女性に多く見られる姿勢です。また骨盤が後方へ傾斜している場合も、バランスを取るために上半身を前方へ傾けることで背中が丸くなってしまいます。これは長時間の座り過ぎや椅子にもたれて座る癖のある人に多く見られます。

加えて加齢などで背中の筋肉が衰えたり脊柱が潰れて変形してしまうことで起こる、「老人性円背」も猫背の1つと言えます。

猫背は整体でも治る?

このように老人性円背を除けば多くの場合、猫背の原因は日常的な悪姿勢にあり、すでに習慣化されて筋肉や背骨、骨盤が「猫背の姿勢」を取りやすい状態になってしまっています。このため自分で意識して治そうとしても、気が付けばいつのまにか猫背の姿勢に戻ってしまっていることが殆どでしょう。それで猫背を治したいなら、原因となっている筋肉や背骨、骨盤を矯正する必要があります。

整体や整骨院ではこれら気質的な猫背の原因を、主に手技によって矯正していきます。例えば猫背の多くは筋肉の緊張が原因となっているため、凝り固まってしまった筋肉を緩めるために筋膜リリースを行ったり、骨盤の傾斜が原因であれば骨盤矯正を、ストレートネックが原因であればこれ以上骨の変形が悪化しないよう首の筋の緊張を取り除いたりします。

加えて根本原因となっている悪姿勢や悪習慣を見つけ出し、それを日常生活で矯正していくためのアドバイス、またエクササイズなど自宅でできるセルフケアについてもアドバイスします。こうした施術とアドバイス、セルフケアの組み合わせで、定着してしまった猫背を徐々に改善していくことができるのです。

まとめ

今回は日本人に多い、猫背に焦点を当てて記事を書いてまいりました。文中にもありますが、日本人は欧米の方に比べて猫背になりやすい傾向があるといわれています。その理由は元々の骨格によるものもあれば、運動不足が原因ともいわれていますが、昨今ではスマホやデスクワークの時間が世界的に増えているので、この悪姿勢の問題はどの国でも起こっているでしょう。

冒頭にもありますが、猫背は腰痛や肩こりの原因になることも多く、最近なんだか身体がだるい、肩がよく凝る、腰痛がひどい、集中できないなどの傾向があるときはご自身の姿勢を気にしてみてはいかがでしょうか。それでは本文の最後に猫背に効く筋トレをご紹介して終わりますので、気になる方はぜひ、試してみてください。

猫背改善筋トレ1

猫背改善に効果的な方法として次に紹介するのが筋トレです。

運動不足が続いたり、年齢を重ねるにつれて筋力が落ちてくると猫背になりやすくなります。

そんな筋力不足を防ぐために効果的なのが筋トレです。

その中でも猫背に効果的な肩甲骨を動かす筋トレの方法を紹介します。

【やり方】

床の上に正座し両手をまっすぐ前に伸ばします。

肩甲骨を意識しながら伸ばした両手をまっすぐ背中の後ろまで引きます。

元の状態に戻りこれを繰り返します。

注意点としては肩甲骨をしっかり動かすことを意識してください。

猫背改善筋トレ2

2つ目の筋トレ種目として紹介するのは、うつ伏せの体勢から足を上げる筋トレです。背面の腰に近いエリアにある脊柱起立筋をターゲットにしています。やり方はまず、うつ伏せに寝てから脚を軽く開いてください。

この状態で両手を顎の下で組み、両足を地面から引き揚げて3秒キープします。背中の筋肉がしっかりと伸ばされていることを意識してください。足を下ろしたら再び上げて3秒キープの運動を5回繰り返します。

猫背矯正に必須な背中の筋肉を鍛える効果があるので、時間があるときに取り組むようにしてください。

引用:TENTIAL

 

猫背

Posted by harelife