突然の激しい腰の痛み!ギックリ腰の原因と対処法は?

自分から進んで身体に痛みを与える方というのは少ないと思います。出来れば誰しも痛みのすくない人生を歩みたいと考えますし、実際に痛みがいつもある環境は身体的ストレスが溜まることになり、これが原因となって精神疾患を助長させることにつながる事例もあり、やはり身体の痛みというのは少ないに越したことはありません。

けれど突然の事故であったり、突然の病気が起こってしまう事はもちろんあるわけで、出来ればその時になるべく早く痛みを取り除けるように普段から身体を柔軟にするストレッチや軽症のうちに症状が改善できるような処置などを覚えておきたいところです。

さて、今回はささいなことが引き金となって腰に激痛が走り、2~3日は満足にうごくことが出来なくなってしまう、ギックリ腰について記事を書いていきたいと思います。誰でも一度は聞いたことがある名前かと思いますが、今一度、その症状などについて確認してまいりましょう。

ギックリ腰とは?

中腰になって重いものを持ち上げようとした瞬間に、腰に強い痛みを感じて動けなくなってしまう「ギックリ腰」。その痛みは非常に強く西洋では「魔女の一撃」とも呼ばれるほどですが、実は重いものを持ち上げようとした時だけでなく、いつも通り立ち上がろうとしただけであったりお辞儀をしただけであっても発症することがあります。いずれにしてもそれまで何ともなかったのに何かをきっかけに突然激しい腰痛が起こる疾患が「ギックリ腰」であり、正式には「急性腰痛」と呼ばれています。

ギックリ腰の原因としては筋肉疲労や骨格の歪み、脊椎の軟骨や椎間板のトラブルなどが考えられますが、レントゲンやMRI検査を行っても異常を見つけることができないため、今のところハッキリとしたことは分かっていません。ただ、背骨や周囲の筋肉に負荷をかけ続けて疲労がたまるとギックリ腰になりやすいことが分かっているため、そのような「負荷がかかる姿勢」が引き金になることは間違いないよう。例えば重いものを持ち上げる動作は勿論のこと、うがいをしたり靴を履こうとして急に前かがみの姿勢になる時や、くしゃみをした時、ベットから起き上がろうとした時などに発症するケースが多いようです。またデスクワークや立ちっぱなしの仕事などで長時間悪姿勢を続けている人も、ギックリ腰になりやすいと言われています。

ギックリ腰の対処法

ギックリ腰を発症した直後は激しい痛みを感じるため、専門機関に受診することもままならないかもしれません。その場合は最も楽な姿勢でゆっくりと深呼吸してみましょう。患部を心臓より高い位置に上げると重力で炎症物質をコントロールできるため、仰向けになって足の下に枕を置いたり足をソファの上に上げたりする姿勢もお勧めです。落ち着いてきたら専門機関を受診し、圧迫骨折や椎間板ヘルニアなど他の疾患が隠れていないかを確認してもらいましょう。

幸いにも他の刻な病気が隠れているわけでないなら、後は正しくケアすることで自然に回復していきます。痛みが最も強いのは発症後の2~3日目で、この間痛みのあまり動けないというのであれば無理をする必要はありませんが、ある程度動けるのであれば様子を見ながら軽い仕事をこなしていく、というのが早期回復に繋がると言われています。

またギックリ腰になってから48時間は炎症物質が出続けるため、この間は入浴を避けてシャワーのみにし、冷湿布などを使って患部を冷やすようにしましょう。1週間~10日くらい経って痛みが治まってきたら、ストレッチや体操をしても良いですし、整体などでマッサージを受けるのも効果的です。

それでは本文の最後にギックリ腰の予防につながるストレッチをご紹介して終わりたいと思います。文中にもあるようにギックリ腰は様々な要因から起こりますが、予防のためには普段からの姿勢に気を付けることはもちろん、定期的な運動によって身体を柔軟に保つことが重要ですから、身体がこりかたまっていると感じる方は一度、試してみてください。

簡単ストレッチでぎっくり腰を予防しよう!

突然「ギクッ!」とくるぎっくり腰。ぎっくりする前に、なんとかしたいですよね。そこで、予防につながるストレッチ&筋トレをご紹介。普段から腰を挟んだ肩関節や股関節を動かしておくことがおすすめです。

■腰の上部タイプにおすすめ

<座ったまま「股関節ストレッチ」> 座ったまま「股関節ストレッチ」 ① 脚を開いて椅子に座り、つま先をやや外側に向け膝の向きと揃えます。

② 手を内ももに添えます。

③ 右の肩をカラダの前方に持ってくるように胸部を捻りながら、右手で右の内ももを外に向けて押します。目線は左の肘を見るようにしてください。3呼吸くらい止め、元に戻します。

※左も同様に行います。(3〜5セット目安)

<ふくらはぎの強化「カーフレイズ」> ふくらはぎの強化「カーフレイズ」 ① つま先を前に向けて立ちます。

② 椅子の背などにつかまりながらゆっくりと両かかとをあげてつま先立ちになります。

③ 元の位置にゆっくり戻ります。

※ふくらはぎが子持ちししゃもの形になっているようなイメージで行いましょう。(10セット目安)

 

引用:カンポフルライフ