長期化する腰痛は改善が必要!慢性腰痛!

よく持病という言葉を聞きますが、自分は腰痛持ちであると思われている方、多いと思います。厚生労働省の調査では男女ともに腰痛は上位に入ってくる不調の一つで、厚生労働省が2015年に行った国民生活基礎調査によると、全国で約2800万人が腰痛に悩まされているということです。

腰痛は痛くて身動きが取れないだけでなく、行動が制限され、生活の質を下げてしまう事がありますが、腰という部位は身体において上半身と下半身の中心となり、常に使用されている箇所ですから、痛める機会が多いのは仕方がありません。

腰痛というのは様々な要因によって発生しますが、中でも三か月~半年以上も痛みが続く場合は慢性腰痛という呼び方をし、これには身体的な要因もあれば心因性の要因もあります。今回はそういった腰痛について記事を書いていきたいと思います。

それでは記事を始めてまいりましょう。

慢性腰痛が起こる理由

冒頭にもあるように腰痛には色々な種類があります。例えば背骨がズレることによって脊髄が圧迫されて痛みを引き起こす脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、座りっぱなしや立ちすぎ、あるいは同じ姿勢でずっといることで発症し、腰痛を引き起こします。腰痛を起こす疾患としては比較的知名度が高いかもしれません。

他にも仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)といって骨盤にある太い神経がスポーツなどのしすぎで筋肉が酷使されたり、骨盤のズレ、インナーマッスルの弛緩などによって圧迫されてしまい腰痛を引き起こします

あるいはそういった病名がついていなくても起こる腰痛もあります。実は腰痛の80%は原因がよくわかっておらずギックリ腰のように激痛が走るものでも‘、筋肉の緊張によって血流が悪くなって痛みを出している場合などはレントゲンをとっても原因は明らかになりませんし、専門家泣かせの不調といえます。

また昨今ではストレスが原因で腰痛が起こる心因性の腰痛というものもあります。これはストレスによってわずかな痛みが増幅されてしまう状態で、仕事や家事、あるいは金銭や家庭内 の問題などが長期間にわたって続くと、本来は痛みを和らげるためにあるドーパミンシステムが狂ってしまうことです。

ドーパミンは快楽物質ともいわれますが、脳が痛みを感じるとこの物質が分泌され、それによって脳内モルヒネが増え痛みを感じなくしますが、このシステムがうまく働かなくなると、むしろ感じた痛みにさらにストレスを感じて、さらに痛みが増幅されてしまうという悪循環にはいってしまいます。

慢性腰痛の予防・改善には?

腰痛には様々な種類があることは前述のとおりです。ですからこれだ、という根本的な解決法はありませんが、身体的な原因から腰痛が起こっている場合は同じ姿勢を常にしているか、運動不足などによって身体が衰えていることが挙げられます。

例えば疲れを取るために寝ているつもりでも寝違えを起こすように、座っている状態でも腰の筋肉は使われています。その結果、長時間、同じ姿勢で座っているようなデスクワーカーの皆さんでも腰痛に悩まされている方は多くいらっしゃいます。

そういった場合は筋肉を動かしてあげることが重要で、一時間に一度ほど立ち上がって筋肉を動かすことで疲労物質を流したり、日ごろから運動することで筋肉のコリをほぐし、血流を改善してあげることで腰痛が起こらない体質になることもありますし、心因性の腰痛が起こる場合は日ごろからストレスを貯めないようにすることが大切です。

ストレスの緩和にも肉体の衰えにも運動は効果的ですから、腰痛がよく出る方は以下のように普段からトレーニングしてみることもおすすめです。

腰痛に関わる筋肉のトレーニング方法

まず行いたいのが、低下している筋力を鍛えるトレーニングです。しかし、腹筋と背筋のどちらか一方のみを鍛えても、腰椎を正常な位置に保てません。両方をバランスよく鍛えることが大切です。

(中略)

腹直筋を鍛えるトレーニング

腹直筋を鍛えれば、本来のS字カーブを維持できるようになります。トレーニングは、反動を使わずゆっくり行うのがポイントです。

仰向けに寝て、両膝を立てます

両手は膝頭に当てます

息を吐きながらゆっくりと上体を起こします

上体を引き上げた状態で1〜2秒静止します

息を吸いながらゆっくりと元に戻します

これを5〜10回繰り返します

脊柱起立筋を鍛えるトレーニング

脊柱起立筋のトレーニングは、腰痛だけでなく猫背の予防・改善にも役立ちます。トレーニングを行う際は、おへその下から骨盤にかけてクッションやタオルなどを敷いておくと、腰への負担を軽減できるのでおすすめです。

うつ伏せになり、両ひじを立てます

息を吐きながらゆっくりとひじを伸ばし、上体を起こします

上体を起こしたら5秒間キープします

息を吸いながらゆっくりと元に戻します

これを5回繰り返します

引用:痛みwith