日本人女性は肩こりになりやすい?肩こりの原因は?

最近身体に感じる不調はありますか?という質問をすると必ず出てくるのが肩こりと腰痛です。一昔前はそういった身体の不調といえば大人の男女に起こるイメージがあるものでしたが、昨今ではキチンとした教育を望む保護者が増えたことも相まって子供にでも起こります。

肩こりはもちろん肩に違和感や痛みを抱えるものですが、単純にそれだけでなく症状が長引いていくと身体的ストレスを常にため込むようになり、それは身体だけでなくイライラしたり、不機嫌になってしまうといった精神的な負担をも生み出してしまいます。

また後述していきますが、日本人は欧米の方々にくらべると骨格的に腰痛や肩こりを引き起こしやすいとも言われていますから、いずれかの運動を趣味にしたり、普段から正しい姿勢を意識して活動することができると予防になると思います。それでは詳しく確認していきましょう。

肩こりの原因は?

日本人は欧米人と比べて肩こりに悩まされることが多いと言われていますが、これは主に日本人特有の体型が原因と考えられます。というのも、もともと人の頭はそれだけで5~6キロほどもあってこれを首や肩の筋肉だけで支えており、加えて肩はその下にぶら下がっている重たい腕も支えなければなりません。

ですから肩周辺にはこれらの負荷に耐えられるだけの筋肉が必要になるのですが、日本人はアジア人の中でも最も骨格が華奢にできており、その分筋肉も付きにくいため負荷に耐えられない、つまり肩こりになりやすいというわけです。

このようにただでさえ高い負荷がかかっているうえに、デスクワークで長時間同じ姿勢を続ける、鞄をいつも左右どちらか同じ方の肩にかけている、もともと姿勢が悪く頭がいつも前方に傾いている、といった更に肩周辺の筋肉に緊張を強いる動作を続けていると、筋肉が疲労してひどい肩こりになってしまうことがあります。また若いころは負荷に耐えられたとしても、加齢により筋肉が衰えたり背骨の間にある椎間板が潰れてきて「頸部脊椎症」になったりすると、首や肩の凝り、痛みに悩まされるようになります。このような加齢によって引き起こされる肩こりは、多くの場合40~50代の人に多く見られます。

女性に肩こりが多いのはなぜ?

このように日本人に多く見られる肩こりですが、男女差で見ると女性の方が圧倒的に多く、厚労省による調査では肩こりの発生比率は男性の約2倍にも上るとされています。

女性に肩こりが多い主な理由は筋肉量で、男性と比べて体全体の筋肉量が圧倒的に少ない女性は、そのわずかな肩周辺の筋肉で頭や腕、また胸をも支えなければならないため、大きな負荷がかかって筋肉が緊張し、血行が悪くなって疲労物質が溜まってしまいます。また筋肉には体の熱を作り出す役割もありますが、女性はこれが少ないため冷えやすく、冷えが血行不良をさらに促進させてしまいます。生理や妊娠、更年期などによりホルモンバランスが変化しやすいことも原因で、ホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れを引き起こし、血流を悪化させて肩こりになってしまうのです。

このような生来の体の造りに加え、女性は男性よりデスクワークが多く、パソコン作業により長時間前かがみの姿勢を続けてしまうことも肩こりを引き起こす原因となります。あるいは仕事をしていない専業主婦でも、小さな子供を抱っこしたり買い物などで重い荷物を持ったりと、日常的に肩に強い負担をかける動作が多いため、やはり肩こりになりやすいのです。

まとめ

今回は老若男女どなたにも起こりえる肩こりについて記事を書いてまいりました。文中にもいくつか紹介していしますが、肩こりを起こす原因は日常のあらゆるところに潜んでおり、なかなか特定することはできません。

またこちらも文中にあるように女性は男性よりも肩こりになりやすい傾向がありますから、やはり日ごろからの運動やストレッチを欠かすことはできません。例えば以下には日常的に行うことが出来るストレッチなどをご紹介していますが、これだけでなく正しい姿勢で座る、立つ、あるくことを意識すると血行がよくなり、筋肉量の維持にも一役買うことになるので、気になる方は注意してみてください。

背中を動かすエクササイズ

悪い姿勢が続くと背中の動きが悪くなります。背中の動きをよくするのがエクササイズの目的です。

1)四つんばいになり、ゆっくり背中を丸めて5秒キープ。背骨の関節を全て動かすように意識します。

2)今度は腰・背中・頭の順に反らせます。同様に背骨の関節を全て動かせるように意識します。

この一連を3セット行います。

肩甲骨を動かし胸を張るエクササイズ

普段動かさない肩甲骨をしっかり動かすことで、筋肉の緊張を緩和するとともに猫背気味の姿勢の改善にも有効です。

1)肩幅より少し広めにタオルを握り両手を持ち上げます。

2)タオルをしっかり張った状態で肘を下げます。難しければ頭にタオルが当たっても構いません。

これを10回行います。

引用:NHK健康チャンネル

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Posted by harelife